デジタルカメラで使用するデータ記憶装置のメモリーカードが、急に認識しなくなった場合に、
壊れたストレージの内部に保存された写真画像のファイルを救出する方法はある?という疑問について。
メモリーカードの回路が破損する原因とは?
まず、デジタルカメラで使用するSDメモリーカードやコンパクトフラッシュ、
xDピクチャーカード、メモリースティック、スマートメディアといった、
小型のデータ記憶装置の回路が破損してしまうトラブルの主な原因について。
・長い間メモリーカードを使っていて、経年劣化で回路の寿命により壊れた。
・カメラを水濡れ・水没させてしまい、内部にも浸水して接続部が錆びて破損した。
・うっかり机やテーブルの上からいつの間にか落ちていて、足で踏んで割れてしまった。
・冷房や暖房の近くにメモリーカードを置いていて、低温や高温にさらされて傷んだ。
・通電中のカードリーダーなどに普段から差し込みっぱなしにしていて、摩耗が早くなった。
・日光が当たりやすい窓のあたりに置いていて、熱がたまりやすくなった。
・加湿器の近くなど、精密機器に弱い湿気の多い場所に置いていることが多かった。
これらの理由によりお使いのメモリーカードが ある日急に読み込めなくなったとしても、
まだ適切な対処をするか専門のサポートの企業で、内部データの読み込みができる可能性があります。
SDメモリーカードのデバイスが認識しない時の復旧

次に、SDメモリーカードのデバイスがパソコンで認識しない状態になった時に、
ストレージと内部データの読み込みの復旧を行ってみる方法について。
まず、メモリーカードが物理的に故障してわけではなくデバイスの認識エラーが出て、
システム的にアクセスの不具合が出ているだけであるケースもあります。
その際にはWindowsのデバイスマネージャーを開いて、エラーのサインが表示されていたら、
右クリックでSDカードの項目に「デバイスのアンイストール」の入力をします。
そして一度SDメモリーカードを取り外して、再起動したパソコンにまた繋げてみてください。
あまりないことなのですが、読み取りの装置と互換性がないファイルシステムをフォーマットしていたら、
そのコンピューターではストレージの読み込みが難しくなるため、別の機材でアクセスを試みてください。
またmicroSDメモリーカードの場合は、通常のSDカードと同じ大きさ・形状の、
TransFlash Adapter(トランスフラッシュアダプター)に差し込んでデジタルカメラに使用します。
もしこちらの、付属のアダプターの方が故障しただけでしたら、
替わりのアダプターに交換して、もう一度デバイスの認識ができるようになります。
デジタルカメラでの撮影で経年劣化してきた時に開くには?
次に、デジタルカメラで長い間 写真画像の撮影をして、次第に経年劣化で回路が摩耗すると、
ある時 データの読み込みができなくなってくるトラブルが出てきます。
ですが完全に壊れてデバイスが開けなくなる前に、まだ1回か2回くらいは開けることが多いです。
ひとまずメモリーカードをいったん取り外して、自然冷却で回路の温度を冷まします。
そしてデジタルカメラに差し込んで、USBケーブルでパソコンに接続するか、
USBカードリーダー・ライターに接続して、リムーバブルディスクとして再読み込みます。
内部のディレクトリへのアクセスに成功したら、すぐに内部のデータをバックアップしてください。
一例として、Team(チーム)のメモリーカードのデータを復旧する方法については、こちらの解説ページにて。
撮影した録画ムービーの動画ファイルのコピーによる保存には、やや時間がかかりやすいため、
特に必要な写真画像データを念のため優先して、バックアップによる復旧を行うのも一つの対処法です。
ですが、読み込みが結局うまくいかずに通電の影響で余計に破損が悪化するリスクも出てきます。
なるべく確実に内部の写真や動画のファイルを救出したい時には、プロのデータ復旧のサービスに依頼して、
メモリーカードの内部のメモリチップを分解作業で読み取ってもらわれることをおすすめします。
壊れたメモリーカードの中身のデータは大丈夫?
次に、メモリーカードが壊れた際に、中身の保存されたデータの方はまだ大丈夫?という疑問について。
まず、メモリーカードの内部にある基板や接続部分が破損していても、
電子データを記録する領域のメモリチップに損傷がなければ、
まだファイルそのものは無事で、開き直せる可能性が高いです。
しかし、一般の個人ユーザーでは技術や設備の有無の面で、
メモリーカードからデータを抽出するのはほぼ不可能なので、やはり専門の業者への注文が必須です。
複数のストレージにバックアップして画像ファイルを管理する
次に、例えば旅行中に1枚の大容量のデータ記憶装置に全ての写真を撮影していくと、
後でパソコンに接続して読み込む前に、何かの事故で破損したら全部のデータが開けなくなります。
たとえば、デジタル一眼レフカメラをなくしたり水に落としてしまった時、
内部のメモリーカードも一緒に紛失したり故障してしまい、
それまでに撮った大量の写真を一気に失ってしまうおそれがあります。
そこで、持参したノートパソコンのSSDや外付けのポータブルハードディスク、クラウドサービスに、
一日ごとに撮った写真をこまめにデータのバックアップを取りながら使っていく手法もあります。
または複数のメモリーカードに分散して、画像ファイルを保存する形で管理する方法がより安全です。
デジカメの機器やパソコンの操作中に、うっかり間違えて画像を削除してしまうミスにはご注意ください。
やはり使用の際には焦らず、誤った操作のないように外出の時も注意してお使いください。
デジタル一眼レフカメラのメモリーカードの容量の選び方
近年では、大容量のメモリーカードも少しずつ低価格化しているので、
32GB、64GB、128GB~のSDXCメモリーカードやmicroSDXCメモリーカードも手ごろな値段で購入できます。
解像度が高い高画質な写真画像を、幅広いズームや撮影モードで撮れる撮影機の、
デジタル一眼レフカメラ(Digital single-lens reflex camera)は、
種類や年代、撮影した物の対象によっても大きく変わるのですが、データ保存領域の容量をやや大きく使います。
対比として、コンパクトカメラで撮った写真は4288×3216ピクセルで3MBくらいの容量、
という具合に、これらの機器と比べると画素数が大きくメモリーカードの容量を消費しやすくなります。
容量の選び方として、たとえばCanon(キヤノン)製といったデジタル一眼レフカメラで、
高画質な写真画像を一部 録画の動画も込みで撮影する際、
数日~一週間ほどの連続使用を目安とするなら、128GBくらいのSDメモリーカードが向いています。
一方で、だいぶ前のデジタルカメラの製品は、新型のメモリーカードの規格だと、
互換性がなく対応できない可能性がありますのご注意ください。
SDカードの製品のパッケージと、デジカメの取扱説明書の両方とを確認して購入してください。
ほか、撮影に失敗した写真やそれほど必要ない写真を、移動中に削除しながら使っていくことで、
ある程度はメモリーカードのデータの空き領域を保てます。
ですがやはり手間がかかる上に、せっかくの周回中の時間をデータ削除の作業の方にやや費やしてしまうため、
ボリュームの空き容量に十分に余裕を持たせる方が使いやすいです。
データ救出のサービスで内蔵メモリのファイルを取り出してもらう
また、壊れて使用できなくなったデジタルカメラに内蔵されたフラッシュメモリに、
大事な写真のファイルがまだ残っていたら、ひとまず廃棄処分はいったんお控えください。
カメラのレンズや一部の機能が破損しただけで、電源自体が正常に付く時は、
付属のUSBケーブルでパソコンに繋げることで、データを復旧できる可能性があります。
もしカメラ本体が完全に故障しても、内蔵のフラッシュメモリが破損していなければ、
後からデータ救出のサービスの方で、ファイルを取り出してもらうこともできます。





