パソコンを日々、使っていくうちに、オペレーティングシステムにあるゴミ箱ツールの中には、
削除済みのデータファイルが大量に保管されています。
例えば、お気に入りやいらなくなったフォルダーをまとめて抹消したり、
インストールしたアプリケーションソフトウェアで作成されたフォルダーを、
『プログラムと機能』(プログラムの追加と削除)から消去した後でたまに残るフォルダーを、
そのままエクスプローラー(マイコンピューター)の画面から、ごみ箱にデータを移動する場合などがあります。
その後で、うっかりゴミ箱のボックスから必要なファイルを間違えて削除してしまった場合は、
どのようにすれば消えたデータを復活させることができる?という疑問について。
目次
一括の削除で間違えて必要なファイルも消してしまうトラブルとは?
まず、フォルダーごとデータを削除をした場合は、
一気に数百メガバイト~数ギガバイト以上のもの容量のデータが、一度にゴミ箱に移行される場合もあります。
そしてファイルの量が多くなるほど、パソコンのハードディスクやSSDの空き容量が少なくなり、
動作の遅延など若干の支障をきたすことがあります。
そのため、時々「ごみ箱を空にする」や「ディスククリーンアップ」の機能で、
データの一括消去を行う必要があります。
ですが、この際にうっかり必要なファイルまでゴミ箱のボックスに紛れてしまい、
場合によっては数ヵ月以上の後になって気づいてしまうケースもありえます。
Winowsのゴミ箱から消えたデータを後で復元するには?
次に、データが消えてからあまり時間が経ちすぎると、
新しく入ってきた不要なファイルやフォルダー群に上書き保存されていって、
ごみ箱のフォルダーにあるファイルを復元できる確率も、次第に下がってしまいます。
ゴミ箱のボックスを空にする前でしたら、もちろんまだフォルダーの中に残っています。
なので、マウスによるコピー&ペーストなどでエクスプローラーの「PC」(マイコンピューター)や、
デスクトップに貼り付けて、アンデリート(undelete)できます。
しかし、パソコンのローカルディスク(C:)であるプライマリパーティションのHDDの中で拡張子を抹消してから、
何カ月もたった後では、何度もごみ箱のデータ(HDDのセクタ)の中身や拡張子の痕跡が入れ替わってしまいます。
そのため、ゴミ箱のデータ復元をできる確率が かなり下がってしまいますのでご注意ください。
データ復元ソフトの機能でファイルを復活させる手法とは?
次に、WindowsやMacのパソコンのゴミ箱(Recycle Bin)から、誤って「ごみ箱を空にする」の入力などで、
必要なファイルを消去した後の場合に、フォルダーから表示が消えたデータを復活させる方法について。
まず、まだ市販のデータ復元ソフトを使用することで、後からデータの痕跡を拾い出す形で、
HDDやSSDにあるファイルを復活(undelete)できる見込みがあります。
ほか、Microsoft Outlookで使用するPSTの拡張子を失った時に、
ファイルの復元ができる市販のメール復旧ソフトなども役立ちます。
また、失った大容量の削除ファイルを完全に復活させるには?という疑問については、こちらのページにて。
次に、Linuxのパソコンのごみ箱フォルダーの中身をすべて、
「ゴミ箱を空にする」などの操作を入力して消してしまった場合に復元する方法について。
この時も、すぐに気づければ、上記と同じくまだ市販のデータ復活ソフトウェアや、
バックアップと復元の標準システムの機能で、修復を試みることができます。
Ubuntuといったオペレーティングシステムに対応されたデータ復元ソフトは少ないため、
一度ハードディスクやSSDを別のパソコンに増設するか、外付けHDDケースでUSB接続をして、
WindowsやMacのソフトウェアで、ドライブスキャンを実行して復旧をされてみる手法もおすすめです。
または、デジタルデータリカバリー様といった、プロのデータ復旧のサービスセンターで、
間違って消去していたファイルの修復もしてもらえます。
ゴミ箱のボックスに表示されない拡張子を検出する
一方、インターネット上の電子メールのサービスといったディレクトリにあるごみ箱のボックスの場合は、
たとえば保存される期間が30日以内など、制限がもうけられている場合があります。
設定されている期間を過ぎると、自動的にデータが削除される仕様のボックスに含まれたデータが、
いつの間にか消えていると元に戻せなくなるので、ご注意ください。
また例として、Files by Googleでの、ファイルをゴミ箱に移動する、ゴミ箱からファイルを復元する の解説も参考までに。
現在では、ストレージの最大容量が大きく向上して、数百から数千ものファイルを、
一括でごみ箱からのデータの復旧ができる分、元に戻したいデータを探し当てるのにもひと苦労です。
実際に目視で探してみると、これがまた結構大変な労力です。
なので、検索機能などを用いて、復元したファイルの名称で探索をされてみることをおすすめします。
データリカバリーサービスでファイルの復旧をしてもらう
また場合によっては、肝心の必要なプログラムが破損した状態で復旧されて再生できていなかったり、
あるいは最初からゴミ箱には入っていなかった、というミステイクが出てしまうケースもあったりと、
データ救出の作業は意外と複雑で面倒なことも多いです。
しかし、やはり、ファイルを修復して探されてみることで得られるものも多いです。
より確実には、ゴミ箱のデータ復活(拡張子のリカバリー)の作業を、
やはり専門の復旧サービスセンターに問い合わせて、注文されてみることをおすすめします。