RAID1をフォーマットした後でデータをリカバリーするには?

複数のハードディスクドライブを、一台のデータ記憶装置としてまとめて運用するための、
ミラーリング(Mirroring)による、安全性の強化といった用途で使うRAID1(レイド・ワン)で、
うっかり間違えてHDDのフォーマット(初期化)をしてしまったり、ディスクアレイを再構築して、
保存していたデータが消えた時は、後からリカバリーすることはできる?という疑問について。

ディスクアレイのボリュームが開けるかどうかを確認

まず、RAID1のケース、またはパソコンのドライブベイに内蔵されたHDDから普通にフォーマットをしただけで、
Windowsのオペレーティングシステムで使用する、ファイルマネージャーの「エクスプローラー」や、
macOSの「Finder」(マイファイル)で、ディスクアレイ(disk array)のボリュームが開ける状態であるかをご確認ください。

もし、WindowsやmacOSで普通に読み込みができるファイルシステムでフォーマットをされていましたら、
ローカルディスクのCドライブやUSB接続のD~ドライブとして読み込みして、
パソコン上から消えたデータファイルを、後からソフトウェアや専門のサービスで復元できる見込みがあります。



ミラーリングしたハードディスクのデバイスは認識できる?

次に、RAID1はディスクアレイの構成の中では、二台のハードディスクを使って、
データファイルの二重に書き込みする最もシンプルな構築の仕様です。

そのため、RAID(リダンダント・アレイズ・オブ・インエクスペンシブ・ディスクズ)を構成する、
システムを作成するアプリケーションソフトウェアにもよるのですが、ミラーリングは比較的、
パソコンからの接続で普通に、ディレクトリと内部のデータへのアクセスがしやすい点もあります。

また、故障したRAIDケースは分解で修理してデータを復活できる?という疑問については、こちらのページにて。

ほかにWindows8/8.1やWindows10、11で作成する「記憶域プール」も、ファイルシステムの設定の面で、
もしディスクアレイに問題が発生しても、まだストレージの認識自体はできることが多いです。

Windowsの記憶域プールを初期化した時の復旧

次に、Windowsのパソコンで間違えて記憶域プールを初期化してしまった時は、
まだ「ファイル履歴」「バックアップと復元」「OneDrive」といった、
オペレーティングシステムの標準機能のうちのどれかをセットしていたか、見直されてみてください。

そちらにバックアップがされていましたら、一部のファイルを復旧できる見込みがあります。

また、初期化してファイルが消えた後で、新しく多くのデータを保存していた時は、
それ以上の拡張子の保存は控えて、データ復元のサービスで見てもらわれることを推奨します。

間違えてフォーマットをした後で読み込みができなくなったら?

次に、コンピューターには認識されているけれど、RAID1でフォーマットを間違って実行した後で、
正常にドライブ装置が開けなったという場合に、読み出し(Reading)の復旧をする方法について。

まずたとえば、Windowsのコントロールパネルのデバイスマネージャーや、BIOSの設定画面を開きます。

ローカルディスクや、またはニューテックといったRAID(Redundant Arrays of Independent Disks)のケースが、
名称が正常に表示されていて、しっかりと読み込まれているかどうかをチェックされてみてください。

再構築の時にRAIDのシステムが破損していたら?

もし、この時点でどうしても読み込みができない場合は、フォーマットやRAIDアレイの再構築の際に、
ハードディスクやシステムの一部が破損したおそれがあります。

その際には、たとえばロジテック直営のデータ復旧のサービスのように、
RAIDやNASのメーカーの方で、内部のデータを復元したり読み込み直しをしてもらえるサポートもあります。

また、パソコンの本体やその他のディスクケースの場合は、別の専門のデータリカバリーサービスの方で、
間違えてフォーマットを掛けたRAID1の、ハードディスクやSSDからの復旧をしてもらうこともできます。



RAID1から初期化で消えたファイルをリカバリーするには?

次に、RAID 1(レイドワン)の初期化(data formatting)を間違って実行してデータが消えたただけで、
まだパソコンから普通にディレクトリ自体は読み込みできる、という場合の対処法について。

その際には、市販のデータ復元ソフトを使って、拡張子の痕跡からファイルをリカバリーできる見込みもあります。

たとえば、WindowsやmacOSのパソコンではデータ復元ソフトウェアを使用できます。

最初に、試用の体験版をUSBブートで起動して、製品版を購入する前に、
フォーマットしたRAIDのハードディスクやSSDにドライブスキャンをして、
必要な分のリカバリーしたデータが検出できるかどうかを確認することもできます。

また、RAID1での対象のディスクアレイがファイルマネージャーで読み込みできない仕様の場合は、
RAIDやNAS、サーバーのディスクにフォーマットされたXFSなどのファイルシステムに対応された、
特殊なデータ復元ソフトを使用して、誤った削除のミスで失った貴重なデータを修復する方法もあります。

データ復旧サービスにHDDを提出して復元してもらう

ですが、個人で使用するデータ復元ソフトの範囲では、
RAID1のディスクアレイのフォーマットや再構築のミスで大量に失ったファイルの何割かは、
ドライブスキャンで検出することができなかったり、拡張子が破損している状態で修復されることもあります。

その際には、上記と同じくRAID(Redundant Array of Inexpensive Disk)に対応された、
HDDの内部のファイルをリカバリーする作業を請け負われている、
プロのデータ復旧サービスセンターに問い合わせて、見てもらわれることをおすすめします。

(SSDの回路が故障した場合は、現段階では技術的にデータの取り出しが難しく、リカバリーはほぼ不可能です。)

また、電源スイッチが破損したり、コントローラーボードなどのパーツの故障によって、
電源を正常に起動できなくなった場合や、HDDの故障といった物理障害のトラブルでファイルが開けなくなった時も、
RAID1の装置を請け負われているデータ復旧サービスの方で、リカバリーをしてもらうこともできます。