SDHCメモリーカード(SD High-Capacity Card/ハイ・キャパシティ・カード)は、
従来のSDカードよりも最大容量が多く、FAT32にも対応されて、互換性にも優れたデータ記録媒体です。
キングストンテクノロジー(Kingston)やエスコ(ESCO)、グリーンハウス(Green House)などの企業から、
4GB~12GBのminiSDHCカード、4GB~256GBのmicroSDHCカードといった種類が販売されています。
そしてデジタルカメラやカードリーダーといった機器からの接続による、
パソコンへの読み込みと、データのコピーや書き換えが可能です。
ですが、SDHCメモリーカードに保存していたデータファイルを、
ある時トラブルで失ったら、どうすれば復元することができる?という疑問について。
目次
SDHCメモリーカードからデータファイルを失うトラブルとは?
まず、Transcend(トランセンドジャパン)やサンディスク(SanDisk)、パナソニック(Panasonic)、
またプラネックス(Planex)や東芝(TOSHIBA)、シリコンパワー(Silicon Power)、アイ・オー・データ(I-O DATA)、
といったSDHCメモリーカードは最大容量の拡大により、従来のSDカード以上に利便性に優れています。
ですが一方で、作成・保存していた写真画像のデータなどのファイルを誤ってまとめて消去したり、
フォーマットしてしまう操作ミスのトラブルや、水没・過熱などによる物理的な破損も出てきます。
たとえば初期化のミスによって、大量のファイルをSDカードの内部から間違えて削除してしまった場合は、
個人でできる方法だけでは、必ずしもたくさんの写真画像などのすべてのファイルを復元できるとは限りません。
そのため、基本としてプロのデータ復旧サービスに問い合わせをして、
リムーバブルストレージからファイルを復元できるかどうか、見てもらうことがより確実です。
データ復元ソフトウェアでサルベージする方法とは?
次に、TDKやADATA Technology(エイデータ・テクノロジー)、バーベイタムジャパン(Verbatim)といった、
SDHCメモリーカードはUSBカードリーダーや同期で読み込む外部の二次記録装置であるため、
パソコン本体に搭載されているシステムの復元機能だけでは、間違って削除したファイルの復旧はできません。
そこで、市販のデータ復元ソフトウェアを購入して、
パソコンにインストールするか、DVD/USBブートで起動する手法があります。
ストレージにスキャンを実行して拡張子を修復する
各種のソフトウェアのプログラムの手順に従って、SDHCメモリーカードのドライブスキャンを行います。
写真画像や撮影動画などの消えたファイルが一定の割合で検出されて、それらの拡張子を選択して、
パソコンのC/Dドライブや外付けハードディスクなどに保存して、データを修復させることができます。
ですが、必ずしも必要なファイルが検出できるとは限らないため、より確実には、
上記の通り、プロのデータ復旧サービスセンターにSDHCメモリーカードを出して、
拡張子の復元をしてもらわれることもおすすめします。
SDカードが破損した時に復旧するには?
次に、直接パソコンやデジタルカメラの機能でSDHCメモリーカードのデータを削除した場合ではなく、
経年劣化や、長い間で通電をしていなくて電子抜けが起きてファイルが消えていた、という場合は、
また復元が難しくなってきます。
SDHCカードの内部のデータが消えた後に、何度も他の写真画像などの作成・上書きによる保存をすると、
フォルダーにもともとあった以前のデータが、元に戻せなくなる可能性が高まりますのでご注意ください。
また、デジカメのSDカードから消失したデータを復元するには?という疑問については、こちらのページにて。
ほかにも、デジタルカメラなどの機器の水濡れや水没、差込口の欠損、錆び付き、
高温、低温、経年劣化、摩耗、高電圧などの原因で、物理的にSDHCメモリーカードが壊れてしまうこともあります。
その際の取り扱いは、十分に丁寧に行って、無理な負担をかけないようにご注意ください。
また、例として富士フイルム(FUJIFILM)のSDHCメモリーカードといった製品での、
フジフイルムモールの商品サポートなど、それぞれのメーカーごとの製品の解説なども参考までに。
パソコンからSDHCメモリーカードが読み込めなくなった時は、内部のデータ自体はまだ無傷で、復元できる可能性は高いです。
データ復旧サービスで拡張子を取り出してもらう
また、SDHCメモリーカードに記憶されたデータを、誤った削除の指示やフォーマットで消去してしまった時だけでなく、
SDカードがパソコンといったコンピューター上でデバイスの読み込みができなくなった時にも、
ストレージの内部のファイルやフォルダーを救出する際に、
プロのデータ復旧サービスセンターにて、検査とサルベージの作業の注文ができます。
壊れたSDHCメモリーカードの分解による、内部のメモリチップの抽出によって、
内部のデータの部分の取り出しをしてもらうことで、復元ができます。