ポータブルHDDのデータが開けない時にMacパソコンで修復

2.5インチでSATA方式のハードディスクドライブが、コンパクトな小型のケースに収納されている、
「ポータブル・ハードディスク」(portable HDD)を日々お使いの際に、
MacのOSのパソコンに接続してデータを読み込みしようとしたら、アクセスのエラーなどで開けなくなり、
正常にデバイスが認識できないトラブルが発生した時に、どのようにすれば修復できる?という疑問について。

USBケーブルの接続の状態を見直してみるには?

まず、ポータブルハードディスクの製品に付属していますUSBケーブル(Universal Serial Busのコード)が、
HDDのカートリッジと、MacBook Air/ProやiMacのパソコン本体のUSBポートのどちらかで、
コネクタ(connector)が外れていたり正しく差し込まれていない状態になっていたら、接続をし直してください。

複数のUSBケーブルを同時に接続できるUSBハブや、延長コードを経由して接続している場合は、
一度USBハブを取り外して、直接MacパソコンのUSBポートに差し込みしてみましょう。

USBコードのプラグを差し込みするポータブルHDDのケースのコネクタの部分が破損していたら、
メーカーのカスタマーサポートのサービスにて、ストレージの読み取り装置を修理に出す必要があります。

その際、すでに内部に大事なファイルがある場合は、専門事業のデータ救出のサポートを実施された企業にて、
HDDの取り出しとデータの読み取りによる復活の作業をしてもらわれることもおすすめします。



電源ランプが普段と違う点灯をしているかどうかを確認

次に、ポータブル・ハードディスクでドライブ装置の読み込みが不可になる問題が出た場合に、
修復を試みる手順について。

まずは、電源ランプが普段と違う状態で点灯していないかどうかをご確認ください。

MacのパソコンにUSB接続をしてから、普段と違う色や点滅の仕方の場合は、
取扱説明書でサインの状態をチェックされてみてください。

例として、バッファローのHD-PCG2.0U3-GBAといったポータブルハードディスクでは、
「みまもり合図 for ポータブル」という、LEDのランプで異常のサインを知らせる機能が搭載されています。

また、スイッチボタンが設置されているポータブルHDDの製品の場合は、
一度、解説書に沿って、そのボタンを押されてみてください。

この時点でハードディスクから変な音がして開けない場合は、回路が破損している可能性が高いです。

ひとまずHDDの通電を停止して、データリカバリーのサービスセンターで修復をしてもらわれることをおすすめします。



Macの機能「First Aid」(ファーストエイド)とは?

また、macOSで使用できる修復の機能を用いて、内部に保存されたデータにアクセスできるように復旧を行う方法もあります。

例えば、ポータブルハードディスクに主にシステム的なエラーが発生している場合でしたら、
まず、macOS/Mac OS Xのオペレーティングシステムに標準で搭載されているメニューの、
LaunchPad(ランチパッド/ローンチパッド)を開いて、その他→ディスクユーティリティ、と進みます。

Macパソコンにつなげている、対象のポータブルHDDの名称の項目を選択して、
軽度のエラーから復元する「First Aid」(ファーストエイド)のボタンを押します。

こちらの機能により、ボリューム(ストレージ)で起きている、
ストレージのアクセス不可などでデータが開けない状態のエラーを、ある程度修復できます。

S.M.A.R.T.の読み取りのソフトで修復する方法とは?

また、ハードディスクドライブの製品には「S.M.A.R.T.」(スマート/Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)
という、エラーや故障の状態の測定と、ストレージに発生した軽い問題からの修復のための機能が搭載されています。

こちらは、HDDの各製造メーカー先の企業で、モニタリングのチェック用ソフトウェアが、
オフィシャルホームページにて配布されています。

この測定用のソフトウェアの中には、故障の状態を確認できるだけではなく、簡単なエラーの修復ができるものもあります。

ですが、macOSではS.M.A.R.T.の読み取りにはあまり向かず、
また、検査用のソフトウェアも、ほぼWindows対応の製品のみが配布されています。

Macパソコンでは、DriveDxといったソフトウェアを購入して、S.M.A.R.T.のチェックができます。

また、Windowsのパソコンを別にお持ちであれば、ポータブルHDDをそちらに移し変えてから、
各ハードディスクの製品のメーカーに対応されているユーティリティーを入手して、検査をされてみることもお薦めします。

または、専門のデータ復元のサービスで、読み取りをしてもらうこともできます。

ポータブルHDDのケースを分解してストレージを取り出すには?

他の事例に、ポータブルHDDのディスクの部分をカバーするケースの方が破損していると思われる場合に、
修復をする手順について。

Transcend(トランセンド)製のポータブルハードディスクの製品など、
自身で比較的簡単な分解をしやすいものでしたら、カバーを取り外して、
ハードディスクを取り出してから、別の読み取り装置でデータを開く方法もあります。

コントローラ(ボード)やプラグが壊れた場合は、ケースの方は修理に出すか、
もし同じ製品で替えのパーツがあれば、そちらに交換をして修復をされることをおすすめします。

HDDを取り外す際には、まずは固定ネジをひとつずつドライバーで取り外します。

次に、ゴムやプラスチックのケースをゆっくりと丁寧に外してから、
インターフェースからスライドするようにして、ストレージを取り出します。

そして、2.5インチ用の外付けHDDケースやUSB変換ユニットに取り付けて、
外付けのローカルディスクとしてUSB接続をします。

また、パソコンのハードディスク復旧の診断サービスについては、こちらにて。

大型のデスクトップパソコンをお持ちであれば、3.5インチのドライブベイへの取り付け用の、
HDD変換マウンターに2.5インチのハードディスクを設置して、D~ドライブとして増設する形で復旧ができます。

内部の保存データが開けない時に復旧してもらうには?

一方、東芝(TOSHIBA)製の製品など、ポータブルハードディスクによっては、
外部のケースのふたが固く隙間のないように作られていて、
一般の個人では、分解による内部のHDDの引き出しが非常に難しいものもあります。

どうしてもポータブルハードディスクの内部に保存した重要なファイルが開けない、という際には、
HDDの物理障害または論理障害からのサルベージに対応されています、プロのデータ復旧サービスセンターに問い合わせて、
故障したHDDケースを送付して状態を検査してもらい、大事なファイルなどを取り出ししてもらわれることを推奨します。