ネットワークを通して複数のユーザーが使用する「ホスティングサーバ」
(hostingserver/またはレンタルサーバー、ウェブサーバ)のファイルマネージャーといった
ディレクトリにデータファイルを保存していた際、誤ってフォルダーから削除したり、
サービスの終了などでデータを失ったら、後で復旧することはできる?という疑問について。
ゴミ箱ツールにファイルが移行しているかどうかを確認
まず、ホスティングサーバーのWEBサービスから提供されています機能の中で、
誤ってフォルダーから必要なファイルを消去してしまった、という場合に復旧をする手法について。
ひとまず、そのサービスに「ゴミ箱」のツールが設置されているかどうかを確認してください。
たとえばメールサーバーの場合は、インターネットに契約したプロバイダの提供するウェブメールと同じく、
アカウントの取得で使える電子メールのWEBサービスでも、ゴミ箱のフォルダーが設置されています。
なお、通常の受信箱ではなく「迷惑メール」や「その他」のフォルダーに受信メールが届いている場合があります。
またゴミ箱フォルダーのメールのサービスでは、30日ほどたつと自動的に削除される仕様であるため、
チェックもれがないようにご注意ください。
インポート・エクスポートでバックアップと復元
次に、インポート(Import)とエクスポート(Export)の機能があるウェブサービスでしたら、
時々エクスポートの機能を使って、すべてのデータを保存しておかれることを推奨します。
事前にデータを一括でバックアップしておくと、後に問題が起きてファイルが消えた場合でも、
後でインポートによって一括で、ホスティングサーバーのサービス上の
サイバースペース(Cyberspace)に保管されていたデータを、そこから復旧できます。
また、WEB上のレンタルサーバーから消えたデータは元に戻すことはできる?という疑問については、こちらの解説にて。
また、パソコンのフォルダーやクラウドサービス、そちらのゴミ箱フォルダーなどにも、
同じデータがまだ残っているかどうかを確認されてみてください。
消えた電子メールのファイルは元に戻る?
次に、必要な電子メールをインターネット上で失った場合に復旧はできる?という疑問について。
まず、WEB上の機能で誤って受信箱からメールデータを消去すると、
通常は パソコンのユーティリティーの機能の方では、消えたデータを元に戻すことができません。
ですが、もう一度送信元のWEBサービスの機能を使って再発行の措置をして復旧したり、
メールや電話での問い合わせをして再送信を頼んでみる、という方法もあります。
それでも基本的には、一度ウェブ上でメールを完全に消去すると元には戻せなくなるので、
受信箱や送信箱にあるファイルの取り扱いの際には、十分にご注意ください。
個人で所有するホスティングサーバーのデータは復旧できる?
また、他社の方で管理されているサイバースペース上のデータではなく、
自宅または自社に置かれているホスティングサーバ(Hosting server)や、
その他、社内ネットワーク用のマシンやNASの方は、
まだ自身で適切な措置を行って、データを復旧できる見込みもあります。
サーバーにあるハードディスクドライブに保存されたファイルマネージャーから、
間違えて必要なデータを削除した時にも、すぐにゴミ箱をチェックしてください。
ビジネスサーバー(Business Server)にある、データベースのディレクトリにアクセスができなくなった時にも、
Windows ServerやmacOS Server、またはLinuxサーバーなどの、それぞれの回復機能を起動してみましょう。
個人、あるいは自社内で所有されているサーバーやその内部のHDDであれば、
専門のデータ復旧サポートセンターに送付して、消えたファイルを復元してもらうこともできます。
なくなったファイルを回収する方法とは?
次に、ホスティングサーバーで管理するFTPファイルマネージャーに保管していたデータファイルを、
誤って削除したり上書きしてしまった場合も、ゴミ箱の機能がなければ、
一度消えたファイル自体は通常、修復することはできません。
アカウントの一時的な停止などの場合でしたら、サービスのサポートにある
お問い合わせ先に連絡をしてみることで、復旧の措置をしてもらえる場合があります。
もしいつの間にか、ウェブ上のサービスが終了してしまった場合でも、一カ月くらいの間でなら、
まだログイン/サインインが可能な場合もあり、その間にデータを回収できる見込みもあります。
また、自身で使用されている電子メールから送信をし直す場合には、
例としてNTTでの、送信済みアイテムのメールの内容を編集して、再送信する方法の解説も参考までに。
前に使っていた別のホスティングサーバーにアップロードしていたファイルなど、
どこか別のサービスに同じデータが一部残っている、ということもよくありますので、
それらのサービスを開き直してみると、部分的に一部のデータが復旧できることもあります。
NASやファイルサーバから削除した拡張子を修復するには?
次に、NASやファイルサーバから誤ってデータファイルを削除してしまった場合に復旧をする方法について。
まずゴミ箱の機能を開いて、ファイルが移動されていたらそちらから「元に戻す」で復元ができます。
ゴミ箱フォルダーにもなかった場合に個人でデータのサルベージを行うには、NASの場合はかなり難易度が高くなります。
NASのハードディスクドライブは多くの場合、XFSといった特殊なファイルシステムでフォーマットされています。
そのため、ハードディスクを抜き出してパソコンにつなげて開く場合、
特殊なユーティリティーのプログラムを使用しなければ、デバイスが読み込みができません。
NAS(ネットワークドライブ)や社内サーバーといった高度な電子機器も、
一家または自社内で管理・運用されているサーバーでしたら、
上記のように専門のデータリカバリーサービスの事業に提出をして、
サルベージの作業をしてもらう方で より確実に、失ったファイルを復旧できる見込みもあります。
また、多くの場合はHDDの多重化によるRAID(ディスクアレイ)の機能が使われていて、
RAIDアレイが崩壊した場合、個人でのストレージの読み込みはさらに難しくなります。
そのため、やはりサーバーを取り扱われているプロのデータ復旧サービスに、
NASや社内サーバーを見てもらって、失った拡張子などの復元の措置をしてもらわれることを推奨します。