日本製のパソコンを海外で使用する場合の注意点とは?

海外旅行やビジネスでの出張、留学での長期滞在や外国へのお引越しなどのため、
日本国内で購入したパソコン本体を国外で使いたい場合での、
主な使用の際の設定や現地での注意点には、どういったものがある?という疑問について。

海外の現地でパソコンが故障する原因とは?

まず、海外の渡航先の現地でパソコンが故障したり、何らかの不具合が出る場合の主な原因について。

例として、ノートパソコンを入れているカバンが専用のものでなかったり、
ビニール袋のみで強い衝撃を受けやすい状態だと、安全性が心もとなくなります。

なるべくノートパソコンに付属したカバーや、市販のビジネスバックに入れて持ち運ぶのが安全です。

日本製のPC本体、特にデスクトップパソコンをスーツケースに入れたり郵送で現地に送る場合は、
包装をしっかりと行わなければ、やはり振動による衝撃でパーツが故障する危険もあります。

また、外国で入手したアプリケーションソフトウェアをインストールする際にも、
信頼性の低いものだと、OSに思わぬ不調が出るアクシデントが起こる可能性があります。

またセキュリティ対策が不十分だと、ワームといったプログラムに感染するおそれもあるため、
インターネットの使用でも、いろいろと気をつけて確認すべき重要なことがあります。

もし、すでにマシンや付属品の不具合が出てしまった時は、それ以上はその電子機器の使用は控えて、
後でOSをリカバリーしたり、コンピューターの修理サービスで直してもらわれることを推奨します。



外国の電源コンセントの電圧を確認して専用のプラグや変換器を経由する

次に、外国では電源コンセントの差込口の形状や穴の数が日本と異なる地域が多く、
また電圧が100V(ボルト)ではなく、220Vや240Vと大きめな地域が多いのも特徴です。

そのため、日本製のPC本体や周辺機器などの機材を使うには直接電源コンセントには差し込まずに、
専用のマルチ電源プラグ電圧変換機を購入して、そちらを経由して使用してください。

ほか、ノートパソコンを海外へ持ち運びする時の安全管理について詳しくは、こちらのページにて。

ノートブック型のパソコンは、MacBookのように240Vあたりまでの入力電圧に対応できるものが多く、
現地での電源ケーブルを、直接コンセントに差し込んで使える場合もあります。

ですが一応は使用する環境状態や製品の仕様を、電源コンセントの表記などでチェックを行ってください。

PC本体のパーツが急に故障した時に交換して直すには?

次に、パソコンに内蔵されたパーツが急に壊れて動かなくなった時の対処について。

まず、メモリやネットワークカードが破損した時は、海外現地のパソコンショップで、
代わりのパーツが販売されていましたら、ノートパソコンの製品の構造によっては、
ドライバーで表面の専用カバーを開けて、比較的簡単に部品を交換しての修理ができます。

デスクトップパソコンの場合は、小型で密閉された製品以外であればドライバーでカバーを開けて、
CPUや電源ユニット、マザーボード、グラフィックカードなどを取り外して換装ができます。

しかし、MacBook Airといった薄型で小型のマシンは専用のパーツがなかなか売っていなかったり、
カバーを開けて換装するのがやや大変な構造のため、現地では個人での修理が難しくなることもあります。

また、ノートパソコンのSSDないしハードディスクが故障して開けなくなった場合には、
デジタルデータリカバリー様といった、プロのデータ復旧のサービスで、
内部に残ったファイルの取り出しをしてもらうことができます。



デジタルデータリカバリー


現地への渡航の前にインターネットのセキュリティ対策の設定を施す

次に、日本を出て海外の現地に渡航する前に、インターネットに接続する際に備えて、
事前にコンピューターウイルスなどへのセキュリティ対策の設定も必ずしっかりと行ってください。

特に、屋外や駅、電車内、船舶、空港のロビーなどでのフリーWi-Fiでネットワークに接続する際に、
しっかりとしたセキュリティソフトをセッティングしていないと、危険性が高まります。

ほか、海外のホテルでインターネットを利用する時に必要なことについては、こちらのページにて。

リゾートホテルやビジネスホテルにて、インターネットの回線を使用される際には、
国や地域によって速度が遅いことがありますので、レンタルのルーターを使用するのも一つの方法です。

また、持ち運びでの機材の移動の際には安全のため、日本にいる時以上に十分に対策をして、
時にはノートパソコン盗難防止チェーンを付けるなど、用心して持ち運びをすることも重要です。

ほか、場合によっては現地の時刻合わせや言語設定が必要なこともあります。

対物補償や携行品損害特約のある旅行保険のサービスとは?

次に、日本国内でもまた海外でも、滞在中や移動中に交通事故などの物的な損害に遭われて、
お手持ちのコンピューターが破損するトラブルに遭遇する可能性は、決して0ではありません。

また、他の人が所有されている電子機器やOA用品などをうっかり壊してしまうケースもありえます。

物損事故に遭われてしまうと、その修理や買い替えの費用などでそれなりの損害を負う場合もあります。

そんな時にこそ、各保険会社で実施されている「対物補償」や「携行品損害特約」がある、
海外旅行保険のサービスに、アクシデントに備えてあらかじめ加入をされておくと より安全です。

これらの保証により、コンピューターや付属品が破損した際にかかる修理または買い替えの費用を、
帰国後に状況を詳しく申し出て、補填をしてもらうことができます。

国外への渡航が対象になる海外旅行保険の費用は?

次に、外国への渡航が対象になる海外旅行保険にかかる費用は一回につき大体、数千円くらいの保険料です。

旅行保険は、生命保険や自動車保険のように年中ずっと加入する必要が出るわけではなく、
予定されている旅行期間の間だけ日程の指定ができます。

国外へ行く際には、現地でアクシデントが起こるとかなり高い損害額が発生することも多いです。

そのため、必ず海外旅行保険には加入しておかれることを推奨します。

また、クレジットカードに簡易的な旅行保険のサービスが付帯されているサービスもあります。

携行品損害特約では、ノートパソコン、デジタルカメラ、ビデオカメラなど、
高価な電子機器が損壊した場合にも補償が適用されます。

購入した時の費用が高い最近で買ったパソコンなどの電子機器は、その分 部品交換などでも、
修理にかかる代金も高くなりやすいです。

そのため、高価な機材を頻繁に持ち運ばれる機会が多い場合には、
身の回り品の担保ができる特約を付ける必要性が高いこともあります。

ちなみに、国内旅行保険の方は『あいおい損保』、『AIU』、『ジェイアイ』にて実施されています。

日本国内での旅行保険でしたら、一回につき保険料の支払額が月500円前後と、
他の保険に比べてはるかに費用が安いので、お気軽に入ることができます。

電子機器を購入した時の長期保証のサポートは適用できる?

なお、ノートパソコンやデスクトップPC、NASやRAIDケースなどの高額の周辺機器といった、
各電子機器を購入した際に付属している長期間での保証のサポートは、
海外でのトラブルでは適用外になっている場合もあります。

現地でもし故障を引き起こしてしまった場合は、自費で修理に出す必要が出ることもあります。

ですが、NEC LAVIEのパソコンでのNEC Ultracare(海外保証サービス)といった、
外国でトラブルが起きた場合も修理をしてもらえる、専用のサポートを実施されたメーカーもあります。

パソコン修理サービスで壊れた電子機器を見てもらう

もし海外の現地でPC本体が壊れてしまった時、特に小型・薄型のマシンでまた日本製の製品の場合は、
それ以上無理に電子機器を動かされず安全に保管をして、帰国後かまたは国際便で、
日本国内のパソコン修理サポートサービスに出して、直してもらわれることもおすすめします。

また、水濡れや水没、落下や圧迫による機材への衝撃などのアクシデントで、
パソコンのみならず外付けのハードディスクやUSBメモリ、SDカードなどが破損して読み込めない時にも、
専門のデータレスキューのサービスセンターにて、ファイルの復旧をしてもらうことができます。